01. 排水溝の詰まる要因は何でしょうか?ポイントによって違います。
排水溝はなぜ詰まるのか?台所や浴室など、場所に寄って異なる詰まりの要因に付いて説明します。
キッチンの排水口が詰まった
台所の排水溝には、油汚れや洗剤の汚れ残り、生ゴミなどが詰まるケースも考えられます。これらの詰まりが大きくなり、ヘドロになることがあります。
生ごみやその他のゴミがパイプに蓄積されると、詰まりはどんどん大きくなっていきます。キッチンの排水管の部分で詰まると、生ゴミの嫌な臭いが周囲に漂うようになります。
臭いを防ぐには、こまめに掃除をする事が重要となります。頻繁に掃除したと思っても、排水溝やその奥の排水口は考えている以上に汚れている場合もあるのです。
掃除の際は、確りと汚れ綺麗にする事が重要です。
浴室の排水口が汚れている。
浴室の排水口は、皮脂、石鹸のカス、垢、髪の毛などで詰まる事があるのです。ネットで流れないようにしても、排水管の奥まで入り込んでしまうこともあります。
パイプの中に石鹸のカスなどが繁殖した場合、ヌルヌルしたりします。そこに髪の毛などのゴミが付着し、膨張してパイプを詰まらせるのです。
浴室やユニットバスの排水管部分が詰まると、蛇口を抜いても水が思うように流れず、洗い場に汚水が溢れ出てしまいます。
洗面台の目詰まり
洗面台の詰まりは、髪、ひげ、垢、油汚れ、石けんカスなどのほか、ヘアピン等の小物にも原因があるのです。
洗面台には排水のトラップと言われるパーツがあり、下水道の臭いや汚れを予防します。排水のトラップ部分の前後にはパイプがあり、ここに石鹸のカスなどが詰まって滑りやすくなっています。
この部分に髪の毛などのゴミが付着し、やがてパイプを詰まらせてしまうことがあります。
洗濯機の排水口やホースが詰まる事があるのです。
洗濯機の排水口やホースには、糸くずなどの繊維が詰まることがよくあります。詰まった繊維は、石けんカスなどの溶け残りと混ざり合い、ヘドロ状になることがあります。
詰まった排水ホースを放置しておくと、ホースが取れて水漏れをする事故になるので、こまめに掃除するようにしましょう。
トイレの排水口が詰まる原因
トイレの排水口には、沢山のトイレットペーパーや異物が詰まる事があるのです。お掃除シートや水に溶けない紙、異物などを誤って流してしまうと、詰まりが発生することがあります。
02.洗浄方法と使用する洗剤や道具の種類。
排水溝を詰まらせないためには、定期的なメンテナンスが大切です。此方では、ご家庭でできる予防方法と、洗剤や道具の種類をご紹介します。
パイプクリーナーで詰まりを解消する。
市販のパイプクリーナーで詰まりを解決出来ます。パイプクリーナーの種類によって、詰まりを解消する方法が異なります。
液体種類のパイプクリーナー。
液状のパイプクリーナーは、液体を問題箇所にかけることで、洗浄成分がヌメリや汚れを除去するタイプのクリーナーです。このタイプのクリーナーはホームセンターなどで手軽に購入できるので、初めて掃除する人や日々のお手入れに使いたい人におすすめです。
なお、頑固な汚れを落とす場合は、洗浄効果が十分でない場合があるので、粘度の高いタイプを選ぶとよいでしょう。
粉体種類
粉末種類のパイプクリーナーは、水と反応することで発火し、泡や汚れを付着させて除去するクリーナーです。業務用として扱われることが多く、強い洗浄力が特徴です。
危険な成分が含まれている場合があるので、個人で使用する場合は取扱説明書をよく読み、十分な注意が必要です。
真空パイプクリーナー
ラバーカップをさらにパワーアップさせた真空パイプクリーナーです。水なしでも強力な吸引力を発揮します。
また、クリーナーと一緒にワイヤーのブラシを使用することをお勧めします。ワイヤーのブラシは、何メートルものワイヤーの先端に毛がついた掃除道具で、排水管の中の方から直接汚れを除去する事が可能です。
深い詰まりを取り除くのに適した道具ですが、引っかかることがあるので注意して使う必要があります。
重曹やクエン酸も日々の掃除におすすめです。
より安全に掃除するには、重曹やクエン酸を使うとよいでしょう。掃除の方法は、まず重曹を排水口の周りや裏側に振りかけます。
同様に、クエン酸の粉末を入れて、ぬるい湯でちょっとずつ流し込んでいきます。重曹とクエン酸の組み合わせで中和反応が起こり、炭酸ガスの泡がでます。
こういった泡が排水口の汚れを取り除いてくれるのです。粉が泡立ち、排水口の中に流し込んだら、そのまま1時間放置します。
放置後、お湯を流して泡を落とします。排水溝を掃除したいけど、最初から強い薬品を使うのは抵抗がある、という方におすすめです。
ラバーカップも使ってください。
物理的に詰まりを除去したい場合は、ラバーカップを使用してみてください。ラバーカップは通称スピゴットと呼ばれ、棒の先に半球状のゴムカップが付いたアイテムです。
トイレで使われることが多いのですが、キッチンでも使えるので、ひとつ用意しておくと便利です。使い方は、まず排水口のフタやカゴ、排水のトラップを分解した状態で排水口にフタをします。
次に、シンクに10cmほど水を張り、ラバーカップの先を排水口にゆっくりと押し当てます。一呼吸おいて、一気に引き上げます。
一度で詰まりが解消されることもありますが、数回行う必要がある場合もあります。
03. 排水口の詰まりを防ぐ方法
排水管の詰まりを防ぐための対策が重要です。次のような日常的な対策を覚えておくと、詰まりを防ぐことができます。
パイプの詰まりを防ぐには、日頃の対策が重要です。
配管の詰まりを防ぐには、次のような対策が必要です。
オイルを流さないようにする
オイルを排水溝に流すと、詰まりの原因になるので、流さないことが大切です。油は熱いうちは液体ですが、冷えると固まってしまいます。
また、悪臭の原因にもなりますので、鍋や食器に残った油は、洗う前に拭き取ってください。
アルミホイルまたは10円玉を入れる。
丸めたアルミホイルや10円玉を排水口に入れることができます。カビや雑菌、バクテリアは金属のイオンが嫌いです。
アルミホイルや10円玉を使うことで繁殖を防ぎ、ニオイが発生しにくい環境を作ることができます。
こまめに掃除する。
排水溝のゴミ受け部分とバスケットは日々、排水のトラップ部分は週1回の清掃をおすすめします。定期的に掃除することで、汚れがたまりにくくなります。
また、掃除の頻度が高いほど、ひとつひとつの掃除にかかる時間が短くなり、一度に掃除するよりも楽に感じるかもしれません。
04.頑固な詰まりはプロに任せて、直に解消!
強固な詰まりを自分で直すのは本当に難しいことです。面倒だと思ったら、プロにお任せください。
後始末が大変なので、きちんと処理できること
確実に詰まりを取り除きたい、掃除が面倒と感じる方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
水道管周辺の知識がないまま作業を行うと、施工不良や配管の破損による水漏れが発生する可能性があります。また、周辺にコンセントがあるため、感電の可能性もあります。
専門業者は高圧洗浄などの業者用機材や薬剤を使用して効果的に汚れを落とすので、市販のパイプクリーナーで対応できるもの以外は業者に任せた方が安心です。
業者に排水管清掃を依頼する場合、詰まりが発生した箇所のでは無く、それ以外の箇所も清掃してもらうと効率的です。というのも、汚れが溜まって一カ所で詰まりが発生すると、近いうちに他の箇所も詰まってしまう確率が上がるからです。
何箇所もいっぺんに清掃することで、詰まりを解消するのでは無く、予防することもできますので、詰まりを早く解決したい場合は、プロの排水管清掃を検討してみてください。